歯周病は、歯の表面につくプラーク、歯垢によっておこる歯肉の病気です。
初期の症状は、歯肉の炎症して出血や腫れが見られますが、そのまま放置すると、歯を支えている歯槽骨が破壊されて歯が抜け落ちてしまうこともあります。
歯周病の進行
歯肉炎
歯と歯肉の隙間に歯垢がたまり、歯肉が腫れてきます。
軽度歯周炎
歯周ポケット(歯と歯肉の隙間)に歯石がたまり、歯肉が赤く腫れます。
中等度歯周炎
歯周ポケットが深くなり、歯がグラグラしてきます。重度になると歯が抜け落ちてしまうこともあります。
症例
治療前の写真を見ると、歯と歯肉の間に白い液が出ているのが見えます。これは、ポケット内より出てきている膿(バイ菌)です。これは歯周病の中・高期の症状にもかかわらず、ほとんどの患者さんにおいて自覚症状がなく知らぬ間に進行している事が多いです。
1ヶ月間に8回の来院により、歯肉からの出血・排膿・腫れが止まりました。 歯肉の形態・色も見違える程、良くなっているのがわかります。
術前
歯と歯肉の間に白い液(バイ菌)が見えます。
術後
歯肉の形態・色も見違える程良くなりました。
来院された時の理由は、咬んだ時の痛み違和感があるという事でした。
口の中を見ると、はぐきの腫れ歯石が見られました。
ブラッシング時にも大量の出血があり、口臭もありました。
この患者さんは、タバコは吸われておらず、まず生活習慣・ブラッシングの指導を中心に勧めていきました。患者の協力も得られる事もでき、ブラッシングも1日1回から3回に増え時間も長く磨いていただけるようになりました。
ご本人は「はぐきがひきしまり口の中のネバネバ感がなくなった」と、喜ばれていました。
術前
咬んだ時の痛み違和感、はぐきの腫れ歯石が見られ口臭もありました。ブラッシング時には大量の出血。
術後
生活習慣・ブラッシングの指導により、はぐきがひきしまり口の中のネバネバ感がなくなりました。